シン・ピアサポが始動します!!
ピアサポートから『シン・ピアサポート』へ

群馬県里親の会 会長
前川 知洋(Tomohiro Maegawa)

群馬県里親の会では4年前から里親同士の助け合いを目的としてピア・サポート活動を実施してきました。約6名程度の里親でグループを形成し、日頃の悩みを相談しながら互いに励まし合ってきました。ただ、それは任意の会員による限定的な活動でした。でも、ついに機は熟しました。いよいよ装いも新たに〝シン・ピアサポート(※)〟として始動します。

令和6年度からは、群馬県下の登録里親200余世帯の〝すべての里親が〟あらかじめ設置された近隣のピアサポのグループに所属します。このことは群馬県でも「里親は里親会の活動に必ず参加するもの」という基本方針に基づき、ピアサポのグループへの参加を奨励いただいています。

過去4年間のピアサポート活動で培ってきた経験を資産にしながら、群馬県下に約20のピアサポのグループを編成します。
このグループにはお世話役としての〝サポート里親〟さんを立てます。里親同士だからこそできる相談事、共感できる話題があります。ひとりで悩みをかかえ込まないで相談してみてください。きっとかかえていた重荷が少し軽くなるのを経験することでしょう。また、未委託の里親さんは受託中の里親さんと関わることで、受託に向けたよい準備となることでしょう。

従来のグループでは「集まる」ことがおもな活動でしたが、シン・ピアサポートでは互いのスキルアップの支援もして行きます。また、サポート里親さんを中心に連絡や時には訪問もさせていただきます。すこし〝お節介〟のようでもありますが、里親として孤立しないためです。私たちは里子たちのために互いが協力し合い、チームで養育して行くものだと考えているからです。

そもそも、親どうしやご近所さんとの〝ほど良い〟お節介が機能していれば、社会的養護を必要とする子どもたちはもっと減らせたのではないでしょうか。だからこそ、里親同士の〝おせっかいサポート〟は、群馬県里親の会のシン・ピアサポートの重要な柱になると思うのです。新しい取り組みですから、皆さまのご協力が欠かせません。令和6年度は手探りのような1年になると思います。どうぞ力をお貸しください。

(※)行政上の正式名称は「里親相互交流支援事業」ですが、その事業を受託した私たち里親の会としては「シン・ピアサポート」と呼ばせていただきます。この機会を通じて、シン・ピアサポートを知ってください。

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