わがやの奮闘記エピソード003

よく食べよく泣きよく笑う 甘え上手のイケメン癒しキャラ

1 歳の男の子を委託を受けるにあたり、様子を伝えられた。身体が弱い、喘息の疑い、熱が出やすいので予防接種等なかなか受けることができていない…。熱が出やすいとなると仕事は? 他の子どもたちに影響は? 付きっきりになり手が足りなくなってしまう? 委託の話がきてから、常に頭の中で色々と考えている自分がいた。

「一週間のお試し委託はどうでしょう?」と児童相談所の担当者が、悩んでいた私に受け入れやすいように案を出してくれた。思った以上に大変な一週間だった。委託を受けた当初はよくあることだ。しかし、熱ではなく夜泣きが1 年以上続いた。熱以前の問題だ。

更に、手足はむくみ、顔色も悪く、けして健康児には見えない。夜泣きに加え昼間もよく泣く。また、食べ物への執着が異常に強く、食べ物を見ると、ところかまわず大声で泣く。食べても食べてもきりがない。気をそらすなんて簡単なものではない。

小さいながらに心の傷が深いのか…、切ない気持ちになる。我が家で、心も体も健康にできないものか。そう考え始め委託を決意した。

しかし、その後に待ち受けていたのは、想像をはるかに超えた看病の日々。委託を受けて半年後、川崎病になり3 週間24 時間の付き添い入院生活を経験した。点滴によるストレスもあり、昼も夜も相変わらずよく泣く。食べ物でもあれば落ち着くのに、病院内持ち込み禁止。今になれば思い出話。

我が家恒例のストレス発散行事、海、キャンプ、温泉、雪遊び、色々予定を立てた。子どもたちの調子、コロナの感染者数などの様子を伺いタイミングを見て予約するも、調子が悪くなりキャンセル続き。なぜこのタイミングで喘息悪化なの。頭の中は〝?〟でいっぱいになった。

悪化する夜中は眠れず苦しそう。保育所ではコロナ禍で喘息はとても気まずく、より一層休みがちに……。小児科の先生からの指導で吸入器を購入。悪化に伴い夜中の吸入を2 回追加。そんな時もあった。嫌がって逃げていた吸入器。でも、今はテレビを見ながら自分ひとりで上手に吸入。みんなに褒められ「どや顔」。成長を感じるね。

そんなこんなで、あっという間に2 年が過ぎた。身体が大きくなるにつれ、吸入器の出番は減ってきている。ここ最近、咳も落ち着き吸入器は袋の中にしまったままだ。このまま使う日が来なければ、お互い楽になるね。(toyotoyoda)

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