従来は任意の参加者によるピアサポ活動でしたが、群馬県下で登録されたすべての里親さんが対象です。10 名程度の里親からなるピアサポートグループを約20 組編成し、それぞれに担当する「サポート里親」を立てます。このサポート里親は経験豊富な里親さんから人選します。
すべての登録里親さんがピアサポートのグループに属することになるわけですが、ピアサポ活動に参加することは強制するものではありません。ただ、サポート里親さんが連絡したり関わりを持つことになりますので受け入れてください。
また、各グループには各施設配属の里親支援専門相談員(略して里専)さんも参加協力をいただくことになっています。
従来のピアサポでは集まることがおもな活動でしたが、必要に応じてサポート里親さんが訪問したり、グループ内で連絡を取り合うこともして行きます。グループによっては野外活動や施設訪問などを企画しても良いでしょう。
そのような里親同士の交流を通じて、孤立しない里子養育を目指して行きます。里親個々人は小さいですが、「私たちには心強いチームがある」と言えるようなピアサポを目指します。
里親としてのスキルを深めるグループ活動を目指します。そのためには……、
①サポート里親さんには専門性を深めるための研修を受けていただきます。また……、
②グループ内での相談や学びも深めて行きます。
里親研修会などの学びを確認し合ったりその後の取り組みをフォローするのも良いでしょう。
互いに助け合って里親業を深めましょう。
国は里親家庭への委託率を上げようという方針を掲げています。そのために里親支援の体制を強く進めて行きます。群馬県では、その受け皿がこのピアサポート活動なのです。そこで、未受託の里親さんには、サポート里親さんと受託児童に関わる現場を見ていただきながら、受託への準備を進めて行きます。
また、新しく受託した里親さんには、全てが初めてのことでしょうから、不安や疑問に少しでも寄り添えるように、サポート里親さんを中心にピアサポの皆さんで「受託直後支援」も進めて行きます。その他にも、一時保護の場合や、レスパイトケアのアドバイス、進学や就職に向けた情報共有、さらには措置解除後の喪失感のケアなどもこのピアサポート活動の中で進めて行く課題だと考えています。あせることなく一歩ずつ進みましょう。